一橋大学津田塾大学合唱団「ユマニテ」の
第50回記念定期演奏会へ出かけてまいりました。
私は大学時代、国分寺に住んでいたのですが、
そこに「フローラ」という15人ほどしか入れない
小さな洋食屋さんがありました。
全て手作りの美味しい定食が350円ほど(学食以下!)で
食べることができたので私はほぼ毎日そこで食事をしていました。
私は常連組でしたので裏メニューもいただいていました
いつもカウンターでおじさんの仕事ぶりを観察して
今の料理の基礎ができたといっても過言ではありません。
そのお店には「ユマニテ合唱団」のメンバーが出入りしていたので
自然と友達になりました。
その合唱団の常任指揮者が国立音大の先生だったこともあり、
すっかりみなさんと仲良くなりました。
フローラが閉店する時には
「フローラの歌」を私が作曲して
ユマニテ合唱団に歌っていただきました。
私はフローラのおじさんとおばさんは
「東京のお父さんとお母さん」だと思っています。
親以上に学生時代の私を知っているお二人です。
多くの学生が同じ想いだったと思います。
お店ではしょっちゅう夜遅くまで話をしていました。
悩みもいっぱい聞いてもらいました。
おじさんにカラオケのレッスンもしてあげました(笑)
五木ひろしのファンだったおばさんには、
五木ひろしの曲をいろいろ演奏してあげて喜んでもらいました(笑)
なぜか近所の商店街の飲み会にも参加させてもらいました(笑)
私の結婚式には迷わずお二人を招待しました。
その後もずっと年賀状のやりとりをしていましたが、
昨日、18年ぶりに再会しました
なんと嬉しかったことか!
ユマニテのOBたちも演奏会を聴きにいらしていて
おじさん、おばさんを交えて同窓会状態でした。
気分はみんな学生時代にタイムスリップ。
さすが一橋生、みなさん社会でご活躍中で
おじさんたちも誇らしげでした。
今思うと、
私は「食」「友人」「環境」ともに
恵まれた学生生活を送ることができ、
本当にラッキーでした。
さて、合唱団の演奏は
とても素晴らしかったです。
新作にも挑戦し、レヴェルが高くて驚きました。
昨年の紅白はじめ、よくテレビにも出演している
実力ある合唱団です。
有名な黒人霊歌や「大地讃頌」の時は
思わず一緒に歌いたくなりました
合唱でもオーケストラでも
傍らに音楽がある学生生活を送ることができる、とは
なんて素敵なことでしょう。
縦や横の友とのつながりは
やがて大きな財産となり、
友たちと音楽を作り上げたかけがえのない時間は
やがて豊かな心と大きな自信になることでしょう。
おじさんとおばさんに
「私、今、幸せに暮らしています」と報告できたことが
何よりも嬉しかったです。
↓ 前列 「フローラ」のおじさん、おばさん
後列 中島良史先生、 私