昨夜テレビで、日体大女子による集団行動のドキュメント番組を見ました。
以前に一度見てとても感動しました。
昨夜も仕事を中断して、つい最後まで見てしまいました。
私が小学生だった頃、
新年度の最初の体育の授業は行進と整列の練習でした。
平成になって、軍隊の名残(?)という意見があがり、
授業で扱わなくなったと聞きました。
息子に聞いたら、「回れ右」「右向け右」の足の使い方をまったく知りませんでした。
何せ「ラジオ体操」も知らない世代です
たしかに、今までの体育祭では「入場行進」といっても普通にダラダラと歩いているだけでした。
思わず「回れ右」を熱血指導したら、
「ハイハイ、分かったから、もういいよ」と受け流された・・・
それにしても、何て美しいのでしょう
鳥肌が立つ美しさです。
不揃いでいびつな日本文化の美しさも好きですが、
一糸乱れぬ整った美しさは気持ちまでピリッとします。
芸術といっても過言ではありません。
軍隊などと発想する一部の教師たちの感性を疑います。
体育で「集団行動」を扱うのは、
規律を守り、集団の中で自己を主張せず、互いの動きを敏感に感じることにより、
「ケガを防ぐ」という大切な目的があることも忘れてはいけません。
「自由」「個性」という言葉で
本来の規律やケジメ、という常識的な部分が
かなり曖昧になってしまった最近の教育を
あらためて見直す必要があると感じました。
テレビの中で指導者の先生が
「人は一人では生きていけない。 人の中で生きている。」
とおっしゃいました、
人が結束して一つのものを作り上げることの
苦労と楽しさと素晴らしさを伝えていました。
今晩、東京文化会館で秋川さんのコンサートがあります。
舞台裏ではたくさんのスタッフが心を一つにして動き、
二人の演奏者を支えます。
一見個人プレイに見える「音楽家」たちも、
「集団行動」の一員です。
私も同様です。
大切な仲間と作り上げる喜びを
今晩味わってきたいと思います。