映画「あなたへ」を観てまいりました。
亡き母は高倉健さんの大ファンで、
うちでは「ケンさん」「ケンちゃん」と気安く呼んでおりました
似ても似つかない父に「ケンさんと同じヘアスタイル」を強要した挙句、
「全然違う!」とため息をついていました(笑)
映画好きの母のお供で、
子供の頃よく母と映画を観に行きました。
映画音楽の素晴らしさを教えてくれたのも母です。
仕事を終えチャッチャと早めの夕食を済ませ、
夜、ゆっくり観に行くのが母の映画鑑賞のスタイルでした。
その習慣から私も夜観るのが好きです。
そんな懐かしい思い出を抱きながら
「あなたへ」を一人で観てきました。
富山から長崎までの道中の景色が美しいこと、
田舎町や港町の素朴な風景、
出会う人々の人情、
まさしく日本映画の魅力です。
ケンさん、母と観た頃より随分年を取られていました(当たり前ですが)
手のシワやシミ、顔のシワ、
歩き方は随分ご老人のように思えました。
でも、シブイ! カッコイイ!
母が生きていれば、それでも「いいオトコだわ〜!」と
絶叫することでしょう(笑)
ケンさん、相変わらずセリフが少ないです!
長ゼリフの橋田壽賀子ドラマには絶対に似合いませんね(笑)
存在と表情だけでこれだけ表現できるのですから凄いです。
「いい役者さんだな、誰だろう?」と思ったら
三浦貴大さんでした。
三浦友和&百恵さんのご次男です。
個性や勢い、人気だけの俳優さんと違って
味わいある雰囲気を感じました。
これまた、母方の祖母が三浦友和ファンで
小学生の頃、祖母のお供で「百恵&友和 ゴールデンコンビの映画」を
たくさん観に行きました(行かされました)
気が若い祖母でした(笑)
小学生低学年であっても子ども扱いせず(?)
恋愛映画も任侠モノも構わずに連れ回した
寛大な母と祖母に感謝です。
映画鑑賞は、想像力を上げたり、イメージを広げる
有効な方法です。
どれだけ私の音楽に生かされていることでしょう。
映画好きにしてくれた母と祖母にあらためて感謝